ウィリアムズ症候群やダウン症候群の子どもや成人の血清神経成長因子レベル



Serum NGF levels in children and adolescents with either Williams syndrome or Down syndrome.

Calamandrei G, Alleva E, Cirulli F, Queyras A, Volterra V, Capirci O, Vicari S, Giannotti A, Turrini P, Aloe L
Laboratorio di Fisiopatologia di Organo e di Sistema, Istituto Superiore di Sanita, Rome, Italy.
Dev Med Child Neurol 2000 Nov;42(11):746-50

ニューロトロフィン神経成長因子(The neurotrophin nerve growth factor (NGF))は末梢 神経や中枢神経系の発達を調節する主要な酵素である。正常な発達を見せる子どもの対照 群(n=26)と、学習障害がある先天性症候群の患者の血清神経成長因子が測定された。症候 群はウィリアムズ症候群(N=12)とダウン症候群(N=21)からなる。実験参加者は相異なる3 種類の発達段階毎に評価された。幼児(2〜6才)、児童(8〜12才)、成人(14〜20才)である。 血液サンプルは各人から一回だけ採取された。ダウン症候群や対照群に比べてウィリアム ズ症候群の被験者の血清神経成長因子レベルが顕著に高いことが判明した。さらに、3グル ープ間で異なる発達プロフィールが見られた。正常な発達をした被験者の神経成長因子レ ベルは成長した後より幼児期のほうが高いが、ウィリアムズ症候群の子どもは高い神経成 長因子レベルを維持している。対照群に比べてダウン症候群の神経成長因子レベルは、幼 児期の間だけ低くなっている。事前に行われた神経心理学的評価によれば、言語/認知能力 の発達においてこれら3グループ間の違いが明らかにされている。聴覚過敏症や過度の緊 張などウィリアムズ症候群の被験者に見られる特徴のいくつかは、高濃度の神経成長因子 レベルに関連している可能性がある。

(2000年12月)



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