日本の自閉スペクトラム症とウィリアムズ症候群患者におけるSRS-2対人応答性尺度の比較
Comparison of the Social Responsiveness Scale-2 among Individuals with Autism Spectrum Disorder and Williams Syndrome in Japan.
平井 真洋(1)(2)(3),浅田 晃佑(4),加藤 竹雄(5),池田 尚広(6),白野 陽子(7),池田 彩夏(8), 松島 佳苗(9),粟屋 智就(10)(11),岡崎 伸(12),加藤 竹雄(9),船曳 康子(13),村井 俊哉(14),平家 俊男(15),萩原 正敏(10),山形 崇倫(6),富和 清隆(16),木村 亮(10).
Author information:
(1)名古屋大学情報学部大学院情報学研究科心理・認知科学専攻 hirai@i.nagoya-u.ac.jp.
(2)自治医科大学先端医療技術開発センター脳機能研究部門 hirai@i.nagoya-u.ac.jp.
(3)自治医科大学医学部小児科学講座 hirai@i.nagoya-u.ac.jp.
(4)東洋大学社会学部社会心理学科
(5)滋賀県立小児保健医療センター小児科
(6)自治医科大学医学部小児科学講座
(7)慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート
(8)専修大学人間科学部心理学科
(9)関西医科大学リハビリテーション学部
(10)京都大学大学院医学研究科形態形成機構学
(11)京都大学大学院医学研究科発生発達医学(発達小児科学)
(12)大阪市立総合医療センター小児脳神経内科
(13)京都大学大学院人間・環境学研究科認知・行動科学講座
(14)京都大学大学院医学研究科精神科医学講座
(15)兵庫県立尼崎総合医療センター小児科
(16)東大寺福祉療育病院
J Autism Dev Disord. 2022 Sep 27. doi: 10.1007/s10803-022-05740-7. Online ahead of print.
本研究はウィリアムズ症候群と自閉スペクトラム症の社会的表現型の間の類似性や差異を調べることである。文化的標準が徴候の評価に影響を与えるため、本研究では日本人のウィリアムズ症候群患者(n=78、4.4-44.0歳)と自閉スペクトラム症患者(n=75、4.7-55.4歳)に対してSRS-2対人応答性尺度を適用した。社会的動機付けや社会的コミュニケーションのスコアはウィリアムズ症候群グループに比べて自閉スペクトラム症グループのほうがより重度であった。全体として、社会的表現型の症候群の間の類似性や差異は、社会的自覚副尺度のスコアを除いて、英国で実施された最新の研究の結果と整合していた。これは、ウィリアムズ症候群と自閉スペクトラム症の文化横断的研究の重要性を強調している。
(2022年10月)
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本論文に対して、正誤表(Published Erratum)として訂正論文が出ました。
(2022年12月)
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Correction to: Comparison of the social responsiveness scale-2 among individuals with Autism Spectrum Disorder and Williams Syndrome in Japan.
Hirai M(1)(2)(3), Asada K(4), Kato T(5), Ikeda T(6), Hakuno Y(7), Ikeda A(8), Matsushima K(9), Awaya T(10)(11), Okazaki S(12), Kato T(9), Funabiki Y(13), Murai T(14), Heike T(15), Hagiwara M(10), Yamagata T(6), Tomiwa K(16), Kimura R(10).
J Autism Dev Disord. 2022 Dec 9. doi: 10.1007/s10803-022-05810-w. Online ahead of print.
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