神経形成疾患における幼児期の過食症プロフィールの特異性
Specificity of Early Childhood Hyperphagia Profiles in Neurogenetic Conditions.
Andrews SM(1), Panjwani AA(2), Potter SN(3), Hamrick LR(4), Wheeler AC(5), Kelleher BL(6).
Author information:
(1)Sara M. Andrews, RTI International.
(2)Anita A. Panjwani, Purdue University.
(3)Sarah Nelson Potter, RTI International.
(4)Lisa R. Hamrick, Purdue University.
(5)Anne C. Wheeler, RTI International.
(6)Bridgette L. Kelleher, Purdue University.
Am J Intellect Dev Disabil. 2024 May 1;129(3):175-190. doi: 10.1352/1944-7558-129.3.175.
過食症はプラダー・ウィーリー症候群で高度に浸透しており、その他の神経形成疾患においても報告例が増えてきている。プラダー・ウィーリー症候群(n=17)、アンジェルマン症候群(n=22)、ウィリアムズ症候群(n=25)、低リスク対照群(n=35)の4-8歳の幼児の面倒を見る介護者に過食症質問票を記入してもらった。すべての神経形成疾患グループは低リスク対照群に比べて過食症質問票の総合および行動スコアが有意に高まっている。プラダー・ウィーリー症候群とウィリアムズ症候群だけが、誘因(Drive)領域で有意に上昇し、プラダー・ウィーリー症候群だけが重度領域で上昇していた。外部行動で調節した結果、過食症質問票総合スコアは、他のグループに比べてプラダー・ウィーリー症候群が高い。幼児期の過食症の症状はプラダー・ウィーリー症候群を他の神経形成疾患と識別はできない可能性がある。しかし、過食症の症状はプラダー・ウィーリー症候群が最も重度である可能性がある。さらにこれらのプロフィールを検討することで、病因や症候群に合わせた治療に関する知識が得られる可能性がある。
(2024年4月)
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