ウィリアムズ症候群の子どもにおける早期認知発達の特徴:前向きコホート研究
[Characteristics of early cognitive development in children with Williams syndrome: a prospective cohort study].
Yao D(1), Li FF(1), Shen JY(1), Chen WJ(1), Ji C(1).
Author information:
(1)Department of Pediatric Health Care, Children's Hospital, Zhejiang University School of Medicine/National Research Center for Child Health, Hangzhou 310003, China.
Zhongguo Dang Dai Er Ke Za Zhi. 2024 Oct 15;26(10):1053-1057. doi: 10.7499/j.issn.1008-8830.2404029.
目的:様々な年齢段階のウィリアムズ症候群の子どもの初期の認知発達特性を調査する。
手法:2018年9月から2023年6月までに、浙江大学医学部こども病院小児医療科でウィリアムズ症候群と診断された1歳から5歳未満の106人の子供が先を見通して登録された。すべての子どもが、様々な年齢層にわたるWSの子どもの認知発達特性を分析するために、ゲゼル発達診断評価(Gesell developmental diagnostic assessments)を受けた。
結果:106人のウィリアムズ症候群の子供の平均年齢は(3.1±1.2)歳であり、男児は58人、女児は48人だった。粗大運動能力、微細運動能力、言語、個人社会的スキル、適応行動の5つの領域において、男児と女児の発達レベルに有意差はなかった(P>0.05)。異なる年齢層の子どもにおける軽度、中等度、重度、および最重度の発達障害の発生率は、有意差を示さなかった(P>0.05)。異なる年齢層間での粗大運動能力、言語、個人社会的スキル、および適応行動の発達レベルの比較も統計的に有意ではなかった(P>0.05)。年齢の増加に伴い、微細運動能力の発達レベルは低下傾向を示した(P<0.05)。ウィリアムズ症候群の子どもの各年齢層において、言語的IQと非言語的IQに有意差はなかった(P>0.05)。
結論:ウィリアムズ症候群の子どもの全体的な発達レベルは年齢とともに安定し、初期の言語能力は非言語能力を大幅に上回ることはない。
(2024年11月)
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