神経発達障害および遺遺性疾患の子どもにおける感覚処理の課題:観察研究
Sensory Processing Challenges in Children with Neurodevelopmental Disorders and Genetic Conditions: An Observational Study.
Rodriguez-Armendariz E(1)(2), Vela-Romero M(3), Galiana A(3)(4).
Author information:
(1)Facultad de Ciencias de la Salud, Universidad Europea Miguel de Cervantes (UEMC), 47012 Valladolid, Spain; erodrigueza@uemc.es.
(2)Centro de Investigacion Micaela Portilla, Universidad del Pais Vasco (UPV/EHU), 01006 Vitoria, Spain.
(3)Conecta Clinica-Centro de Desarrollo Infantil, 13001 Ciudad Real, Spain; direccion@conectaclinica.com.
(4)Facultad de Psicologia, Ciencias de la Salud y del Comportamiento, Universidad a Distancia de Madrid (UDIMA), 28400 Collado Villalba, Spain.
NeuroSci. 2024 Sep 12;5(3):339-353. doi: 10.3390/neurosci5030027. eCollection 2024 Sep.
感覚処理の課題は、神経発達障害や遺伝性疾患を持つ子供たちのケアにおいて重要であるにもかかわらず、しばしば見落とされる側面である。それらは、子どもの日常生活機能と生活の質に大きな影響を与えるため、神経科学における主要な関心分野を表している。この観察研究では、3歳から14歳11ヶ月までの614人の子どものグループで、神経発達障害(自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害、発達遅滞、学習障害)の183人、遺伝性疾患(22q11.2欠失症候群、ウィリアムズ症候群、偽性副甲状腺機能低下症)の89人、対照群としての342人のグループに分けて、これらの課題を調査した。感覚処理は、SP感覚プロファイル2 (Sensory Profile 2:SP2) を使用して評価した。その結果、神経発達障害や遺伝性疾患を持つ子どもは、対照群と比較して有意な感覚処理困難を示した。SP2は診断によって異なる感覚系を横切る明確な感覚課題を特定した。特に、遺伝性疾患は複数の感覚系にわたってより全般的な影響を与えるように見えたが、神経発達障害は特定のシステムにより狭い範囲で影響を与える傾向があった。これらの知見は、これらの特定の感覚処理問題に対処するために、早期の特定と、エビデンスに基づく介入を行うことの重要性を浮き彫りにしている。さらなる研究で、これら異なる集団におけるこれらの介入の長期的な影響と、より広範な治療プログラムへの統合を探求する必要がある。
(2024年11月)
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