脳の多様性を有する子どもにおける小学校から中学校への移行期の不安



Anxiety during transition from primary to secondary schools in neurodivergent children.

Sideropoulos V(1), Palikara O(2), Burchell E(2), Ashworth M(1), Van Herwegen J(1).
Author information:
(1)Department of Psychology and Human Development IOE UCL's Faculty of Education and Society University College London London UK.
(2)Department of Education Studies University of Warwick Coventry UK.
JCPP Adv. 2024 Aug 13;5(2):e12262. doi: 10.1002/jcv2.12262. eCollection 2025 Jun.

小学校から中学校への移行は、思春期の始まりに関連する他の主要な発達の変化と同時期に起こる教育のマイルストーンである。これまでの研究では、自閉症の生徒に対する学校移行の影響を調べたが、今のところ、異なる脳の多様性集団間で経験した影響が類似しているかどうかを調べた研究はない。この論文では、中学校への移行が、自閉症、ダウン症、ウィリアムズ症候群の子どもが経験する不安にどのように影響するかを調べた。61人の親が2つの時点でオンライン調査に回答し、脳の多様性を有する子供の不安、適応、健康状態、スキル、中学校への移行の経験についての質問に答えた。子どもたち自身に短いインタビューを行い、その中には研究者との標準化された一連の測量項目を完了することが含まれていた。脳の多様性を有する子どもも親も、小学校から中学校への移行期のいじめや新しい環境への適応について懸念を表明した。我々のサンプルには大きなばらつきが見られたが、移行前と移行後に親が報告した不安の全体的なレベルに有意差は見られなかった。しかし、就学前と就学後の移行期の不安を予測する要因は様々であった。これらの知見が理論と実践に与える影響について論じる。

(2025年6月)



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