ウィリアムズ症候群の子どもの手続的学習障害



Procedural learning deficit in children with Williams syndrome.

Vicari S, Bellucci S, Carlesimo GA.
IRCCS, Ospedale Pediatrico Bambino Gesu, Sevizio di Neuro e Riabilitazione, Lungomare Guglielmo Marconi 36, I-00058, Santa Marinella, Rome, Italy
Neuropsychologia 2001 Apr;39(7):665-677

本研究はウィリアムズ症候群の被験者の無意識下における記憶処理を評価し、同等の精神 年齢を持つ健常児と比較することを目指している。この目的のために、言語的及び空間認 知的な意識的記憶テスト、言語的及び視覚的反復プライミング(repetition priming)、手 続的学習課題を12人のウィリアムズ症候群の被験者と同等の精神年齢を持つ12人の被験 者に対して実施した。ウィリアムズ症候群の被験者は反復プライミングにおいては正常な 対照群と同じレベルを記録した。対照的に、2種類の手続的課題に関する学習レートは低い。 ウィリアムズ症候群の被験者の成績から意識的記憶の欠陥や実施能力の障害を取り除くこ とはできないが、これらの結果は特定の精神遅滞を有する子どもたちのグループに手続的 学習障害が存在することを示唆している。この発見は、精神遅滞を呈する人々の認知発達 異常に関する質的な側面、及び発達の底流となる神経生物学的基礎に関連する知識と関係 がある。

(2001年5月)



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