ウィリアムズ症候群の幼児における初期分類能力



Early categorization abilities in young children with Williams syndrome.

Nazzi T, Karmiloff-Smith A.
1Neurocognitive Development Unit, Institute of Child Health, London, UK;
2Laboratoire Cognition et Developpement, CNRS, Universite Paris 5, 71 Avenue
Edouard Vaillant, 92774 Boulogne Billancourt Cedex, France.
Neuroreport 2002 Jul 19;13(10):1259-62

本研究では2歳から6歳のウィリアムズ症候群児が未知の物体を視覚情報あるいは言語情報だけに基づいて分類できるかどうか調査を行った。こどもたちは6種類の3個組物体を与えられる。それぞれの組について、2個の物体は視覚的性質が同じか、同じ名前が与えられている。各組を提示した後、物体の取り扱い方から視覚的性質あるいは言語的性質による分類方法を評価した。子どもたちは視覚的手がかりを基にした分類はできたが、言語的手がかりでは分類できなかた。この結果は、被験者であるウィリアムズ症候群児より歴年齢が低く言語的発達も劣っている正常に発達した幼児がどちらの方法でも分類できた事実と好対照である。このように、本研究はウィリアムズ症候群における語彙獲得が特異な発達過程を取るという主張を支持している。

(2002年8月)



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