大動脈弁上狭窄治療のための大動脈形成手術を受けるウィリアムズ症候群の患者の麻酔管



Anaesthetic management of a patient with Williams syndrome undergoing aortoplasty for supravalvular aortic stenosis.

Kawahito S, 北原 洋, 木村 英之, Tanaka K, 酒井 陽子, Hirose Y, 大下 修造
徳島大学 医学部 麻酔学教室, Japan. kawahito@clin.med
Can J Anaesth 1998 Dec;45(12):1203-6

目的:
大動脈弁上狭窄治療のための大動脈形成手術を受けるウィリアムズ症候群の患者のケースを報告する。
臨床的特徴:
ウィリアムズ症候群は、特徴的な容貌・大動脈弁上狭窄・精神遅滞を伴う珍しい病気である。ウィリアムズ症候群の15才の女児が大動脈弁上狭窄治療のための大動脈形成手術を受けた。導入麻酔にはフェンタニル(fentanyl)とチアミラール(thiamylal)が用いられ、笑気(亜酸化窒素:nitrous oxide)・酸素・セボフルラン(sevoflurane)とフェンタニルの静脈内持続点滴で麻酔を持続した。手術の前後に、経食道多平面心エコー(multiplane transesophageal echocardiography [TEE])プローブを使って大動脈弁上狭窄の評価を実施した。
結論:
多平面TEEは、大動脈弁上狭窄治療のための大動脈形成手術を受けるウィリアムズ症候群の患者の麻酔管理に有効であることがわかった。
(1999年3月)

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上記の内容と同じ思われる症例について、下記学会で報告があった。

第45回日本麻酔学会総会

(1999年10月追加)

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上記論文の日本語版がホームページに掲載されていた。

(2002年6月追加)



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