症例 急性CBZ中毒
「神奈川県立こども医療センターレジデント」というニックネームを持つ人のブログに、20120年4月13日付で掲載されていた内容です。真偽のほどはわかりません。いくつかの略語の意味を調べておきました。
- カルバマゼピン (carbamazepine) :
てんかんの発作や向精神薬として使われる薬の一種である。略称はCBZ
- PI:Present Illness(現時点の症状)
- PS:パフォーマンス・ステータス。全身状態。Performance Status
(2012年4月)
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症例 急性CBZ中毒
16歳女児
既往:ウイリアムズ症候群 これまで2度のCBZ中毒あり
虐待の疑いでフォロー中
てんかんCBZ内服中
PI:朝のふらつき、傾眠。CBZ12錠飲んだ
PS:バイタル安定 呼吸も保たれていた
ラボ:CBZ血中濃度 42.4
挿管下でSTチューブから活性炭、下剤投与
CBZ中毒について:抗コリン作用、けいみん、不整脈
治療:胃内に貯留することがあり一時間以上でも胃洗浄の適応
活性炭:血液吸着療法
致死量:血中濃度35-40
血液透析や利尿剤は無効
児童相談所を含め家族にムンテラし、帰宅となった
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