ダウン、ウィリアムズ、脆弱X、プラダ―・ウィリーの各症候群の子どもを持つ両親のストレス、統制の所在、家族の凝集力と適応力



Stress, locus of control, and family cohesion and adaptability in parents of children with Down, Williams, Fragile X, and Prader-Willi syndromes.

Lanfranchi S, Vianello R.
University of Padova, Department of Developmental and Socialization Psychology, Padova, Italy. silvia.lanfranchi@unipd.it
Am J Intellect Dev Disabil. 2012 May;117(3):207-24.

本研究はダウン、ウィリアムズ。脆弱X、プラダ―・ウィリーの各症候群の子どもを持つ家族における両親のストレスの差異を分析することを目的としており、子どもの性格、両親の統制の所在、家族の凝集力と適応力に影響を与える要素を探索する。母親と父親の差も調べる。両親は家族のストレス、両親の統制の所在、家族の凝集力と適応力を評価する自己記述型の質問表を記述する。結果としては、ストレスについてはダウン症候群の子どもの家族が最も低く、プラダ―・ウィリー症候群の子どもの家族が最も高くなった。4種類の症候群すべてにおいて子どもの性格と両親の統制の所在が家族のストレスレベルと相関があることが判明したが、特定の症候群におけるいくつかの側面も影響を与えていること、さらに母親と父親の差異に関連する共通項と性別時的特徴が存在することが明らかになった。

【訳者注】統制の所在(locus of control):
行動や評価の原因を自己や他人のどこに求めるかという教育心理学の概念)。

(2012年9月)



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