自閉症スペクトラム障害、ウィリアムズ症候群、ダウン症候群における社会的脆弱性の差異



Differences in Social Vulnerability among Individuals with Autism Spectrum Disorder, Williams Syndrome, and Down Syndrome.

Fisher MH, Moskowitz AL, Hodapp RM.
Vanderbilt Kennedy Center, 230 Appleton Place PMB 74, Nashville, TN 37203.
Res Autism Spectr Disord. 2013 Aug 1;7(8):931-937.

障害を有する患者は事件などの被害者になるリスクが高いにもかかわらず、異なる障害を有する人にとって、各々の認知−行動プロフィールが社会的脆弱性のレベルと関係があるのかどうかに関する研究はほとんど行われていない。社会的脆弱性と事件などの被害者になることの差異を調べるために、自閉症スペクトラム障害。ウィリアムズ症候群、ダウン症候群の患者の保護者103人が社会的脆弱性質問表(a Social Vulnerability Questionnaire)に回答した。3グループは事件などの被害者になる割合やタイプは同様であったが、社会的脆弱性の相互関係は障害によって異なっていた。自閉症スペクトラム障害の患者はリスク自覚が低く、社会的保護も少ない。ウィリアムズ症候群患者は脆弱性を知覚や両親からの自立に関連するリスク要素が高い。ダウン症候群の患者はリスク自覚が低くより脆弱性が高いと認識されている。安全に対する介入・援助は各グループの社会的脆弱性の特徴に合わせて修正する必要がある。

(2013年6月)



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