浙江省における生後0-24か月のウィリアムズ症候群の子どもの身体成長と発達の特徴
Physical growth and development characteristics of children with Williams syndrome aged 0-24 months in Zhejiang Province.
Yao D(1), Ji C(1), Chen W(1), Li M(1), Zhao ZY(1).
Author information:
(1)Department of Pediatric Health Care, The Children's Hospital, Zhejiang University School of Medicine, Hangzhou, Zhejiang, China. WJ Pediatr Endocrinol Metab. 2019 Feb 2. pii:
/j/jpem.ahead-of-print/jpem-2018-0185/jpem-2018-0185.xml. doi: 10.1515/jpem-2018-0185. [Epub ahead of print]
背景:本研究の目的は、生後0-24か月のウィリアムズ症候群の子どもの身体成長と発達の特徴を評価し、ウィリアムズ症候群の早期診断の一助にすることである。
手法:生後0-24か月でウィリアムズ症候群と診断された合計32例の子ども(男児17名、女児15名)が2007年から2017年の間に参加した。この子どもたちを4つのグループに分割した:1-6か月(6例)、7-12か月(8例)、12-18か月(9例)、19-24か月(9例)。一方で、本大学の保健学部で身体測定を行なった合計32人の健康な子ども(男児17名、女児15名)がそれぞれのグループに合わせた対照群として本研究に参加した。身長と体重を計測し、出生時の体重と身長を聞きだし記録した。
結果:出生時の身長には両グループで有意な差はなく(p>0.05)、4グループのウィリアムズ症候群児の出生時の体重、および子どもの身長体重は、正常な対照群の子どもに比べて有意に低位であった(p>0.05)。ウィリアムズ症候群の子どもを中国の9都市の標準成長曲線の相当する年齢と比べた場合、97%のケースが身体成長と発達の両面で遅れていた。
結論:ウィリアムズ症候群の子どもは初期の身体成長が遅いという特徴があり、これはウィリアムズ症候群という早期診断に確実に役に立つ。そのため、小さな子どもに対しては、顔貌特徴と、正確で客観的な身体成長の評価や超音波心拍動記録を合わせることで、スクリーニング率を大幅に改善できる。
(2019年2月)
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