ウィリアムズ症候群の子供の同胞:心理社会的適応の関連と同朋関係性の質
Siblings of children with Williams syndrome: Correlates of psychosocial adjustment and sibling relationship quality.
Cebula K(1), Gillooly A(2), Coulthard LK(3), Riby DM(3), Hastings RP(4).
Author information:
(1)Moray House School of Education and Sport, University of Edinburgh, Edinburgh, UK. Electronic address: katie.cebula@ed.ac.uk.
(2)Moray House School of Education and Sport, University of Edinburgh, Edinburgh,UK.
(3)Department of Psychology, Durham University, Durham, UK.
(4)Centre for Educational Development, Appraisal and Research, University of Warwick, Coventry, UK; Centre for Developmental Psychiatry and Psychology, Department of Psychiatry, School of Clinical Sciences at Monash Health, Monash University, Melbourne, VIC, Australia.
Res Dev Disabil. 2019 Sep 21;94:103496. doi: 10.1016/j.ridd.2019.103496. [Epub ahead of print]
背景:
先行研究でウィリアムズ症候群の子どもの両親における適応を調査したが、同朋の評価に関してはほとんど明らかになっていない。
目的:
ウィリアムズ症候群の子どもを有する家族内の介護者や同朋の視点から、同朋の適応と関係性の質、および人口動態・心理学的や行動的な表現型面の関連を調べる。
手法と手順:
ウィリアムズ症候群の子どもの介護者41人が、同朋の適応と関係性の質に関するアンケート形式の本研究に参加した。参加家族のうち31家族からは、同朋本人の自己申告も提供された。ウィリアムズ症候群の子どもの不安症や社会性機能、介護者の精神衛生、同朋に対する社会的サポートなどの関連情報も集めた。
成績と結果:
同朋の適応は母集団の標準と同等であったが、介護者が報告する感情的困難さが有意に増加していることがみられた。同朋からの報告によれば、彼らが感じる行動的・感情的・関係的困難は介護者が自らに対して感じているものより大きい。ウィリアムズ症候群の子どもの行動と、同朋の行動的困難さ、同朋の関係性の質との間にいくつかの有意な関連があることが判明した。
結論と含意:
同朋の適応と関係性は比較的良い状況であることが浮かんできたが、個人個人ごとの差異や感情面の困難さに関して得られた知見によれば、ウィリアムズ症候群の子どもがいる家族をサポートするアプローチには個別最適化が必要であることが強調される
(2019年9月)
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