ウィリアムズ症候群の31歳患者におけるHinchey分類stageIII憩室炎:症例報告



Hinchey III Diverticulitis in a 31-Year-Old Patient With Williams Syndrome: A Case Report.

Tsaramanidis SC(1), Gkoutziotis I(1), Zacharioudakis G(1), Fouza A(1), Mpallas K(1).
Author information:
(1)5th Surgical Department, Hippocrates General Hospital/Aristotle University ofThessaloniki, Thessaloniki, GRC.
Cureus. 2024 Jul 5;16(7):e63898. doi: 10.7759/cureus.63898. eCollection 2024 Jul.

ウィリアムズ症候群は、1961年から1962年にウィリアムズとビューレンによって最初に報告された。これはエラスチン遺伝子を含む7番染色体の孤発的な微小欠失によって引き起こされる遺伝性疾患である。憩室症などの胃腸病変の発症は、この特定の遺伝子欠失に関連している。ウィリアムズ症候群の患者のほぼ3分の1が憩室症を発症する。憩室炎の最初の発症は、ウィリアムズ症候群と診断された患者で40歳未満の年齢で8%に現れる。文献によると、ウィリアムズ患者の複雑性憩室炎(Hinchey分類stageIII)の場合、治療は主にS状結腸および人工肛門の外科的切除(ハルトマン法)または吻合である。ウィリアムズ症候群とHinchey分類stageIII憩室炎を患い、腹腔鏡洗浄と穿孔の一次閉鎖を受けた31歳の男性の興味深い症例を紹介する。我々の知る限り、これはウィリアムズ症候群で複雑性憩室炎(Hinchey分類stageIII)を合併した患者がこのように治療された文献の最初の症例であり、ここまでの結果は有望である。

(2024年8月)



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