ウィリアムズ症候群の人が描いた絵:形に関する相違があるか?



Drawings by individuals with Williams syndrome: are people different from shapes?

Dykens EM, Rosner BA, Ly TM
Neuropsychiatric Institute and Hospital, Division of Child and Adolescent Psychiatry, University of California, Los Angeles 90024-1759, USA.
Am J Ment Retard 2001 Jan;106(1):94-107

ウィリアムズ症候群の人が描く絵が遅滞しているか、あるいは逸脱しているかという2点 を明らかにするために、人物画と図形複写課題(figure copying tasks(VMI))を、28人のウ ィリアムズ症候群の人々、28人の様々な病気の人々、28人のダウン症候群の人々に行って もらった。人物画はすべて作画発達段階のどれかのレベルに分類が可能で、全てのグルー プを通じて作画課題は精神年齢と顕著な相関が見られた。ウィリアムズ症候群の人々が描 いた人物画は、他のグループの描いた絵と比較して大きな違いは見られないし、細部−全 体の違いも("local-global" differences)ない。ウィリアムズ症候群のグループでは、人 物画の成績がVMIの成績を上回ったが、ダウン症候群のグループは両課題ともに比較的良 い成績を収め、混在グループには特徴が見られない。この知見に関して発達面と発現型の 両面から考察を行う。

(2001年3月)



目次に戻る