ウィリアムズ症候群とバーキット型リンパ腫:多臓器疾患と悪性腫瘍を併発した子どもの一例
Burkitt Lymphoma and Williams Syndrome: A Model for Children With a Multisystem Disorder and Malignancy.
Thornburg CD, Roulston D, Castle VP.
From the *Department of Pediatrics/Division of Hematology/Oncology, University of Michigan Medical Center, Ann Arbor, Michigan; and daggerDepartment of Pathology, University of Michigan Medical Center, Ann Arbor, Michigan.
J Pediatr Hematol Oncol. 2005 Feb;27(2):109-111.
染色体型t(8;14)によるバーキット型リンパ腫を発達させたウィリアムズ症候群児の症例を報告する。ウィリアムズ症候群は隣接遺伝子症候群の一種であり、がんを発生させやすい傾向はみられない。しかし、ウィリアムズ症候群児と悪性腫瘍の健康管理は、同症候群が多臓器疾患であるがゆえに複雑である。2001年に全米小児科学会がウィリアムズ症候群の子どもの健康管理に関するガイドラインを発刊した。本患児の治療にも同ガイドラインを適用した。特定の症候群のために書かれたガイドラインは、悪性腫瘍の治療を必要とするダウン症候群のような多臓器疾患の子ども達にも適用するべきである。
(2005年2月)
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