Williams症候群に合併した側彎症の一例
丸山 裕之、武富 栄二、松永 俊二、山口 正男、中原 真二、山口 知之
鹿児島大学 整形外科
整形外科と災害外科 第48巻(Suppl.1) 1999年5月 110ページ
【はじめに】
Williams症候群は第7染色体異常による疾患で、成長障害、精神遅滞、妖精様顔貌、心血管奇形を特徴とし、今回その経過中に側彎を合併し、比較的急速に進行したため手術を要した症例を経験したので報告する。
【症例】
【主訴】
【家族暦】【既往暦】
【現病暦】
39週正常分娩にて出生。他医にてWilliams症候群と診断さる。Williams症候群にて成長障害、精神遅滞、妖精様顔貌、大動脈弁上狭窄を認めた。健診にて側彎を指摘され、当科紹介受診。経過観察するも、早期に進行してきたため、手術目的入院。手術はLuque法による後方固定術を行った。術後Cobb角はTh1〜Th10にて41°、Th10〜L4にて41°と矯正され、体幹ギプス巻き込みし、現在経過観察中である。
【結語】
Williams症候群に合併する側彎症は、早期に進行する例があり、注意深い経過観察が必要である。
(2005年11月)
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