病的肥満と成長遅延を呈したウィリアムズ症候群青年に対して行った成長ホルモンとシブトラミンの投与による有効な治療法
Successful treatment of a morbidly obese and growth-retarded adolescent with Williams-Beuren Syndrome by combining the medication of growth hormone and sibutramine.
Bahadori B, Uitz E, Tonninger-Bahadori K, Moghadasian MH.
Department of Internal Medicine, State Hospital Muerzzuschlag, Grazerstrasse 63-65, 8680 Muerzzuschlag, Austria.
Singapore Med J. 2008 Jan;49(1):e15-6.
ウィリアムズ症候群と診断された16歳の男性青年が、病的肥満(MBI 39.2 kg/m2)と過食を主訴として当院の肥満外来に紹介されてきた。いくつかの食事療法を成功裏に試みた後、シブトラミン(中枢性食欲抑制薬)による治療を開始した。成長ホルモン刺激検査(GH-stimulation test)を行ったところ成長ホルモン欠乏症と診断されたため、成長ホルモン治療も開始した。この許容性の複合治療は顕著な効果を示し、体重が10Kg減少し、身長の伸び率も3.7cm/年まで回復した。シブトラミン治療を終えてから9ヵ月後に、一時的な体重の増加が認められた。本症例報告は同様な症例に対するシブトラミンと成長ホルモンの複合治療に関するさらなる研究が必要であることを示している
(2008年1月)
目次に戻る