ウィリアムズ症候群の初期発達過程(5〜48ヶ月)。14人の子どもに関する研究



Early development (5 to 48 months) in Williams syndrome. A study of 14 children.

Plissart L, Fryns JP
Centre for Human Genetics, University Hospital of Leuven, Belgium.
Genet Couns 1999;10(2):151-6

ウィリアムズ症候群の子どもは何才で重要な発達目安に到達できるのだろうか? 彼らの 初期発達は調和が取れているのだろうか? それとも年長児で指摘されているような典型 的な遅速が既に認められるのだろうか? この疑問に答える為に、5年間にわたって集めた 14人のウィリアムズ症候群の子どもに関する情報を分析した。子ども達一人一人は、5ヶ 月から48ヶ月の間に、幼児向けベイリー検査(Bayley Scales of Infant Development) と、形式ばらない観察セッションで最低2回検査された。両親や専門の保育者に対しては 質問が行われた。この分析の結果、ウィリアムズ症候群の子どもの「標準的発達」の概略 が得られた。それによると4才になる前に既にウィリアムズ症候群の子ども達には能力に 関する典型的な特徴が現れる。言語理解や微細運動の顕著な遅れに比べて、言語表出能力 の遅れは少ない。

(1999年8月)

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