ウィリアムズ症候群における行動及び感情問題の長期経過



Longitudinal course of behavioral and emotional problems in Williams syndrome.

Einfeld SL, Tonge BJ, Rees VW
University of New South Wales, Sydney, Australia. s.einfeld@unsw.edu.au
Am J Ment Retard 2001 Jan;106(1):73-81

ウィリアムズ症候群の青年集団における、初期評価から5年後における行動及び感情問題 に関する追跡研究について述べる。被験者間・被験者内の因子分解法(factorial layout) を用い、時点1(1990/1991)と時点2(1995/1996)における発達行動チェックリスト (Developmental Behaviour Checklist)の得点を、ウィリアムズ症候群の青年たちと他の 要因による精神遅滞の青年からなる大規模な疫学的対照群とで比較した。全体的な行動及 び感情問題がかなり継続していることが判明した。しかし、特定の行動については変化も 見られた。ウィリアムズ症候群の被験者は、全体的な行動及び感情問題・コミュニケーシ ョン妨害・不安が5年間で数値が顕著に高くなっていた。さらに、チェックリストに含ま れる10から13項目において、ウィリアムズ症候群の被験者のほうが顕著に高いレベルを 維持している。

(2001年7月)



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