ウィリアムズ症候群における言語及び会話能力:どの程度優れているのか?



Language and conversational abilities in Williams syndrome: how good is good?

Stojanovik V, Perkins M, Howard S.
Department of Human Communication Sciences, University of Sheffield, Sheffield S10 2TA.
Int J Lang Commun Disord 2001;36 Suppl:234-9

比較的知能指数が低く認知能力全般が劣っているにも関わらず、ウィリアムズ症候群患者 の文法能力は損傷を受けていないと報告されている。特異的言語障害(Specific language impairment (SLI) )は認知機能レベルに比べて言語機能が低いことからウィリアムズ症候 群と対比されることが多い。4人のウィリアムズ症候群患者と4人のSLI患者について詳細 な言語機能のプロファイルを調査した結果、これまでウィリアムズ症候群患者はこれまで 報告されているより言語機能が低い可能性があるという明確な全体感が判明した。実環境 における会話に関する標準テストの成績を比較すると、SLIの子どもだけではなくウィリア ムズ症候群の子どもにも有意に言語障害があることが判明した。この結果は会話療法士あ るいは言語療法士による治療の必要性を明確に示唆している。

(2001年11月)



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