ウィリアムズ症候群児2人の言語発達に関する長期的研究
A longitudinal study of language development in two children with Williams syndrome.
Levy Y.
Psychology Department, The Hebrew University, Jerusalem, Israel. msyonata@mscc.huji.ac.il
J Child Lang. 2004 May;31(2):287-310.
ウィリアムズ症候群は、言語発達が視覚・動作技能に代表される認知能力と乖離した発達障害の代表例として引用されることが多い。この主張は同症候群の人々によって提起された言語獲得に関する理論やモデルに対する異論を検証することを目指している。ヘブライ語を話す2人のウィリアムズ症候群児が初めて二語文を話した時点から18ヶ月間追跡調査した。Yは3歳9ヵ月から5歳3ヵ月まで、BTは4歳2ヵ月から5歳8ヵ月までデータを集めた。両児童ともMLU(平均発話長)は1.8-2.8であった。この児童の言語プロフィールを同程度のMLUを有し標準的な発達をみせる子供たち、およびMLUを一致させたさまざまな神経発達障害を有する11人の児童のプロフィールと比較した。ウィリアムズ症候群の児童が研究対象期間内に見せたプロフィールは両対照群に見られたプロフィールとは異なっていた。
(2004年10月)
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