無心に大胆に「一字書」
東京新聞 2007年4月4日(22面)
丹治 早智子
北区の社会福祉法人「ドリームヴイ」が運営する書道クラブの第三回書作展が四日から、同区王子一の北とぴあ六階ギャラリー「遊」で開かれる。今にも走り出しそうな「亥」。「強くなりたい」願いを込めて無心に書いた「強」。迫力満点の一字書が見る人の胸を打つ。
中略
「将来、自立した時のため漢字を覚えてほしいから」。有馬さんの中学時代の教え子で、部員のO.Y.さん(32)は知的障害者の中でも珍しいウィリアムズ症候群で、娘の将来を案じる母Sさん(59)の勧めで入部した。器楽サークルでキーボードを担当しているOさん。出品作「曲」を見ると、楽しいメロディーが流れてきそうだ。
後略
(2007年5月)
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