ウィリアムズ症候群の子どもにおける読字の学習



Learning to read in children with Williams Syndrome

Garayzabal Heinze E, Cuetos Vega F.
Universidad Aut?noma de Madrid.
Psicothema. 2008 Nov;20(4):672-7.

ウィリアムズ症候群は彼らの知的レベルに比べて優れた言語能力が特徴である。これまでほとんど研究されていないことから彼らの読字レベルに関しては議論の最中である。本研究の目的は学齢期のウィリアムズ症候群の子ども達の読字能力を検査することである。結果は精神年齢を一致させた対照群と比較した。単語・偽単語の読字、音韻認識(phonological awareness)、例示スピード(naming speed)の3種類のテストを用いた。テストの結果、ウィリアムズ症候群の子どもは対照群と比較して、読字の正確さは同等であったが、単語・偽単語の読字スピードは遅い。この結果は、書記素-音素(grapheme-phoneme)解読の発達には問題がないが、語彙的読字(lexical reading)には幾分かの障害があることを示唆している

(2008年11月)



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