ウィリアムズ症候群及びダウン症の患者における家庭識字環境と識字能力の成績
Home literacy environment and literacy outcomes in individuals with Williams syndrome and Down syndrome.
Lettington J(1), Van Herwegen J(1).
Author information:
(1)Department of Psychology and Human Development, IOE UCL's Faculty of Education and Society, London, UK.
J Intellect Dev Disabil. 2024 Mar;49(1):67-83. doi: 10.3109/13668250.2023.2226917. Epub 2023 Jul 26.
背景:家庭識字環境はウィリアムズ症候群やダウン症の人を含む神経発達障害のある人に対してはほとんど調査されていない。
手法:本研究では英国のダウン症(n=48)及びウィリアムズ症候群(n=18)の個人の介護者を調査した。
結果:この研究では、ダウン症の人は全般的な読解力と作文力で高い評価を受け、ウィリアムズ症候群のグループは発話力でより高いスコアを示したと報告されている。しかし、ダウン症の人は、指導的な活動よりも非公式な活動に従事する可能性が高く、ダウン症の患者では非公式活動の頻度は読字成績と関連するが、ウィリアムズ症候群のグループはそうではない。さらに、本研究では、両方のグループで年齢は家庭識字環境に関連していなかったと報告されている。
結論:これは、ウィリアムズ症候群患者の家庭識字環境について報告した最初の研究であり、ウィリアムズ症候群とダウン症の患者の識字能力の発達において家庭識字環境が重要な役割を担うこと裏付けている。
(2025年1月)
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