両親をセラピスト役にしたウィリアムズ症候群の子どもの家庭における拒食治療
Treating food refusal in a child with Williams syndrome using the parent as therapist in the home setting.
O'Reilly MF, Lancioni GE
1 National University of Ireland, Dublin, Ireland;
2 University of Leiden, Leiden, the Netherlands.
J Intellect Disabil Res 2001 Feb;45(1):41-46
筆者らはウィリアムズ症候群の子どもの非器質的拒食を治療するために、離脱禁止(escape
extinction)と一口ずつの差分強調(?differential reinforcement of each bite eaten)
を含む行動的療法(behavioural intervention)の効果を調査した。この療法は子どもの母
親が家庭において普通に食事しながら実施した。子どもは前もって決められた一定時間は
食卓を離れることを禁じられ、一口食べる毎に母親からほめられる。介入は食事の種類間
(朝食と昼食のように)横断的に決められた複数の規準で評価された。結果は食べる量の増
加と不適切な行動の減少で示される。母親は療法を終えた後の3ヶ月に及ぶフォローアッ
プ評価期間中も上手に治療を継続した。この方法は知的障害を持つ子どもの非器質的拒食
の治療に用いられる典型的な方法に比べて介入を最小限に押さえた療法である。
(2001年2月)
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