ウイリアムス症候群の子供達は癇癪(かんしゃく:tantrum)をよく起こすので困っている
という質問に対して、タイムアウト(time out)という対処方法を使うとよい、という提案がで
ています。具体的には、癇癪を起こした子供に対して、「癇癪が静まるまでは仲間に入れま
せん」というように、理由をよく説明したのち、別室など癇癪の対象から離れた所に移動さ
せて、静まるのを待つという方法のようです。(私の憶測ですが、バスケットボールなどで
一時的に試合を止めて、作戦を打ち合わせるというイメージから、タイムアウトという名前
がついているのではないかと思います)。別室に一人にすると自分自身に危害を加える恐れ
があるとき(例えば、頭を壁に打ち付けるくせがある等)は、親がいっしょに別室に入って、
見守ってあげる必要があります。自発的に癇癪を静めるまでは決して子供の言うことを聞か
ない、という毅然たる態度を取り続けることで、自然と子供も癇癪を静めることが出来るよ
うになるそうです。
また、私達の子供の紘輔(7才 小1)の場合は、これまでの経験から癇癪を起こしそう
な場合、例えばゲーム等をはじめる前に、「負けて泣いたりするのならゲームには加えない
よ。泣かないと約束できるなら参加してもいいよ。」というように、前もって声をかけてお
くと、ある程度自分で癇癪をコントロールできるようになりました。ここでも周囲の人々の
一貫した態度が重要です。以前、紘輔は、泣くことを自分の言う事を聞いてもらう手段とし
ていました。しかし、このような対応を続けていくことで、泣いたからといって決して自分
の思い通りにならないことがわかってきたようです。最近はあまり泣かずに、ちゃんと気持
ちを話せるようになりました。
注: タイムアウトは、ポーテージ教育プログラムで使われている用語です。