ウィリアムズ症候群の子どもの逃避維持問題行動と苦痛行動に関する背景雑音の影響評価



Assessment of the influence of background noise on escape-maintained problem behavior and pain behavior in a child with Williams syndrome.

O'Reilly MF, Lacey C, Lancioni GE
Department of Psychology, National University of Ireland, Dublin, Belfield. Mark.oreilly@ucd.ie
J Appl Behav Anal 2000 Winter;33(4):511-4

機能的分析環境下において、背景雑音がウィリアムズ症候群と聴覚過敏症の診断を受 けた子どもの問題行動や苦痛行動(pain behavior)レベルに与える影響を調査した。背景雑 音は、逃避維持問題行動(escape-maintained problem behavior)の増加、耳をふさいで泣 くなどという苦痛行動の増加に関連している。体に合った耳栓をすると、背景雑音下にお いても問題行動や苦痛行動の両方が顕著に減少した。

(2001年3月)

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下記は論文の著者であるDr.Mark F. O'Reillyから送っていただいた本文からの追記。

被験者はEllisと言う名前の5才2ヶ月の女の子で、Vineland Adaptive Behavior Scaleによる 日常生活スコアは2才。聴覚過敏があり、電話のベル・芝刈り機・大音量の音楽・人ごみの喧騒 などに反応する。両手で耳をふさいで、泣いたり、金切り声をあげる。

両手で耳をふさぐ、泣く、金切り声をあげる、「耳が壊れる」と言う、身をすくませる (背中を丸め、肩をすぼませる)などの行動を苦痛行動と分類する。たたく(拳でインストラクター をたたく)、こする(あごをンストラクターの手や腕にこすりつける)、物を投げる(テーブルの 上の教材など)、物を壊す(本を破く、鉛筆を折る)などの行動を問題行動と分類する。

分析される課題行動は、Attention(注意), Demand(要求)、Play(遊び)の3種類。 Attentionの場合は、Ellisが1人で遊び母親はElliaと関わらない。Demandの場合は、字や数字や 形を書く、あるいは図形を塗りつぶすなど、普段行っている課題が与えられる。Playの場合は、 好きなおもちゃで遊び,母親も常にElliaにかかわっている。これらを様々な背景騒音下で実施し、 問題行動・苦痛行動を観察する。

(2001年3月 追記)



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