ジェイミー・オリバーはテイラー大学スポーツの最高のファンだ!



アメリカのウィリアムズ症候群協会(WSA)の会報に掲載されていた記事です。テイラー 大学新聞からの転載記事です。

(2001年12月)

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Jamie Oliver is Taylor University's Biggest Sports Fan !

Reprinted from an article in the Taylor University News
"Heart to Heart", Volume 18 Number 3, September 2001, Page 24

ジェイミー・オリバー(Jamie Oliver)は人生を楽しんでいる。両親をや兄弟姉妹を愛 し、勤め先のテイラー大学(Taylor University)内にあるホドソン合同食堂(Hodson Dining Commons)での皿洗いの仕事が気に入り、友人が好きである。オリバーと会った人はだれで も彼の友達になる

スポーツの話になると俄然ジェイミーの目が輝く。彼はフットボールを初めとしてバ レーボール・バスケットボール・野球までテイラー大学のホームゲームは欠かさず見てい る。オリバーは体格的に恵まれた方ではないが、彼の応援する声はテイラー体育館内に響 き渡る。

ジェイミー・オリバーはジェームズ・オリバー医師と妻ナンの子ども7人兄弟の3番 目で、知能指数は75である。字を読む能力は小学校5年生程度であり、母親に言わせると 「数学のセンスはまるでない」そうである。ジェイミーは13才の時に心臓の開胸手術を受 けた。40才になった今は他のウィリアムズ症候群の人と同様に健康である。母親はジェイ ミーたち兄弟がお互いのことを気にかけていると私たちに語った。ジェイミーの兄弟のダ グ(Doug)・マルコルム(Malcolm)・ブラッド(Brad)は自分たちがプレイする機会を捉えて彼 にスポーツを紹介した。

「兄弟から置いてきぼりにされることはありませんでした。動作は少し遅かったけれ ど、いつも一緒でした」。 1981年にオリバー家がアップランド(Upland)に引っ越して来て から、ジェイミー・オリバーとテイラー大学の関係が花開きました。

「ここに来るといつも救われた気持ちになります」と、ナン・オリバーが言う。「素敵 な人に出会う機会をジェイミーに与えてくれるからです。ジェイミーが受け入れられてい ることが感じられてとてもうれしいのです」。

オリバーの自宅が大学キャンパスから歩いていける距離にあることから、すぐにジェ イミー・オリバーはテイラー大学のいろいろな大学対抗ゲームを見るようになりました。 事前に心の準備ができるから、テイラー大学のスポーツの試合で聞かされる大歓声は問題 にはならないと彼は言う。

「そうね、彼は最後までけして諦めないわ」と、テイラー大学女子バスケット部の監 督ティーナ・クラウズ(Tena Krause)は言う。「勝っても負けても彼は私たちの味方よ。私 は彼のことをコートの向こう側にいるアシスタントコーチと呼んでいるわ」。賞賛は双方向 である。「バスケットボールは楽しいスポーツだから好きさ」とオリバーも言う。「選手達 といっしょに燃えているクラウズ監督がとても好きだよ」。ジェイミーは「どうしてこんな 風に生まれついたのだろう」と、何度も自問自答したと言う。そのような時は、彼が家族 や友人そして自分自身からも受け入れられ愛されているという事実を思うと気持ちが軽く なる。「自分が好きだよ。今のままの自分がね」と彼は言う。



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