神経発生発達障害における音楽的行動:ウィリアムズ症候群がもたらす証拠
Musical behavior in a neurogenetic developmental disorder: evidence from williams syndrome.
Levitin DJ.
Ann N Y Acad Sci. 2005 Dec;1060:325-34.
1205 Avenue Penfield, Montreal, QC H3A 1B1, Canada. daniel.levitin@mcgill.ca.
本論文は、採取的には遺伝子と神経発生と認知の間の関連を発見できると期待されている神経発生発達障害であるウィリアムズ症候群の人々の音楽能力や行動を評価した一連の研究を概説する。日々の生活における音楽の役割、音に対する風変わりな反応などを研究するための2種類の質問状について述べる。さらに、2つの経験的な行動研究及び、ひとつの神経画像研究の結果からの発見についても述べる。発見内容によれば、ウィリアムズ症候群の人は音楽活動に従事することが他の人より多いことを示しており、この音楽への傾倒と、音楽や雑音に対して右扁桃体の活動が活発になるという神経解剖学的な関連を私が報告する。ウィリアムズ症候群は遺伝子と脳と音楽のような複雑な認知行動の間の関係を示す説得力のあるモデルを象徴している。
(2006年4月)
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