サン・アントニオ音楽キャンプの第1回目は大成功



San Antonio Music Camp Holds Successful Inaugural Session Jun 4-11,'99

By Don Hodges
"Heart to Heart" Volume 16 Number 3 September 1999, Page 19

「新しい友達を作ろう、これまでの友達とは仲良く。新しい友達は銀、これまでの友 達は金」。 有名なこのキャンプファイアの歌はサン・アントニオ ウィリアムズ症候群音楽 芸術キャンプ(San Antonio Williams Syndrome Music and Fine Art Camp)の正式なテ ーマソングに採用されたわけではないが、ずっとそうであったように感じる。

ウィリアムズ症候群のキャンパー18人が、6月6日から12日までインカーネー ト・ワード大学(the University of Incarnate Word:UIW)のキャンパスに集まった。そ の週が終わる頃には、参加者がどれほどキャンプでの経験を楽しんだかが、「新しい友達を 作ろう」という言葉によって端的に示されている。

日曜日の午後行われた受付のときに、何人かのキャンパーは以前のウィリアムズ症候 群の集会で出会ったことがあるようだった。お互い見知らぬ同士だった人達もすぐに打ち 解けた。学生達はUIWキャンパスの学生寮に泊まったが、そのうちの何人かは自宅以外に 泊まるのは初めてだった。キャンパー達は自分たちの4人部屋(キャンパー3人とカウン セラー1人)の名前を考え、きれいに飾られた表札を作った。「かわいい干しぶどう娘達」 や「戦う雄牛のようなカエル達」と言う名前があった。

キャンプの日課は、聖歌隊コーラスが2クラス(それぞれ別の曲を中心に)、音楽療法(自 分の感情を表現する練習を行った)、楽器のレッスン、ヨガや運動とストレッチ、演劇と芸 術であった。ゲームやカラオケとダンスなど毎晩いろいろと楽しい催しもあった。最後の 夜に開催された発表会は、彼らが持っている才能を余すところなく発揮し、熱気につつま れていた。

このキャンプはウィリアムズ症候群の子どもの親であるキャシー・シモンズ(Kathi Simmons)が主催し、ジャニス・ボーキン(Dr. Janice Dvorkin)教授を中心としたUIWの音 楽療法学科が受け入れた。数多くの専門家と学生達が献身的なスタッフを買って出た。キ ャンパーたちと時間を共にした人全員が、並外れた才能だけではなく、かれらの独特の人 柄を含めて生徒たちを愛し受け入れてくれた。キャンパー全員がこのキャンプをエンジョ イし、来年の夏にまた戻ってくる日を待ちわびている。

(1999年11月)

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