そしてベッツィーはネーービィで働いた



And Betsy Joined the Naa-vy

"Heart to Heart" by WSA Volume14 Number 3 - December 1997 Page 28

今年の春、ベッツィー・ジェームズ(Betsy James)はオールド・ネイビィ(Old Navy、 ギャップ=GAPのブランド)に買い物に行き、そこの従業員でこれまでに何度か会ったこと のある女性と話をしました。ベッツィーは自分がもうすぐ16歳になると言うと、その女性 は「16歳になってここで働きたくなったら、私に会いに来てね。」と言いました。言うま でもありませんが、ベッツィーはその言葉を忘れず、長い時間をかけた応募申請と真剣な面 接(彼女は楽しかったと言っています)の末に、オールド・ネイビィに採用されました。

ベッツィーは自分の障害のことを隠すどころか、面接の時にウイリアムス症候群を説明 したパンフレットを持参しました。母親もマネージャからいくつかの質問をされました。こ のマネージャは、彼女の限界をよく理解するとともに、彼女のすばらしい天分についても気 が付いていました。彼らは喜んでベッツィーに仕事を与えました。

これまでのところ(2ヶ月が過ぎました)、とても良い経験になっています。彼女の直 接の上司であるホーリー(Holly)は、出勤の手助けをし、仕事を割り振り、一日の指示を与 えます。ベッツィーはお各様に挨拶をしながら店で働くこともあります。また、試着室で働 いたり、景品としてコーンフレークを手渡したりもします。先週の週末には、一人前のオー ルド・ネイビィの販売員になるための一日講習会に参加しました。ホーリーは毎週彼女に勤 務予定の連絡を入れます。通常は土曜と日曜の二日間、1日4時間働きます。ベッツィーは 自分の仕事について次のように述べています。「新しい友達ができ、仕事を通じて出会う人 たちとお話できることが好きです。ハロウィーンの社員パーティに招待されましたが、とて も楽しかったです。スタッフの皆さんはとてもよくしてくれます。これからどうするの?と いうような質問をしてくれます。ホーリーも他の人もとても協力的で、この仕事を始めて、 とてもよかったと思っています。」

私たちは、普通とは違った部分を持つ人々を雇ってくれたことに対して、ギャップとオ ールド・ネイビィに「感謝」します。これはひとりの若者に計り知れない影響を与えてくれ ます。

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WSAの会報(1997年12月版)に掲載されていた記事です。

(1998年4月)

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