(1997年8月 杉本 雅彦)
WSA の会員数について
WSAは全米に11人の地区ディレクター(地理的にまとまっている複数の州を
担当)がいます。このディレクター達は、自宅で活動するボランティア(無給)です。
地区ディレクター達は、担当地区の家族と連絡を取り連携を深めると共に、年に一回
の教育集会(半日もしくは一日)を開催します。
各地区ディレクターの下には、各州に1人づつの州代表がいます。州代表も新
しく入ってきた家族と連絡を取り、彼らの近くで医療・教育などを提供してくれる人々
や団体の名前を会員に連絡します。また、州毎のイベント開催や地区の教育集会開催
のサポートを行います。
各地区ディレクターは、その地区に関する情報を載せた4ページ(最低2ペー
ジ)のニュースレターを作成し、全国版のニュースレターに追加挿入する責任があり
ます。追加挿入は、全国版ニュースレター作成センターで行われ、各地区の会員は、
所属する地区の追加版だけが挿入されたニュースレターを受け取ります。
すべての会員に同じ様なサービスを提供する事は大変難しいことです。地理的 に言って、全員が集まれるような場所で会合を持つ事は不可能ですし、経済的にも全 州で集会を開催できるほど資金はありません。集会を開催する場所を毎年地区の中で 移動し、違った州や地域の近くになるように努力しています。また、最低、会議の開 催場所とは別の所で、イベントを開催するようにしています。
全メンバーは、会費を払っている・いないにかかわらず、自動的にニュースレ
ターを受け取っています。会費を払ったり寄付ができる会員全員に資金的協力を依頼
していますが、実際には会員の 50% が協力しているだけです。
ちなみに、海外に住む会員は、ニュースレター(Heart to Heart、年3回発行) を受け取るために、その発送費用として年間 $25が必要です。
WSA は、地区ディレクターや役員がWSAの会議に参加するための移動費用等を 支払います。地区ディレクターや役員が自費でそれらの費用を負担することはありま せん。
この3年間に、研究を援助するために、小額(最高 $5,000)の交付金を出して
います。1年間に1〜3件の交付金を出します。WSAの医学的顧問委員会の助けを得
て、厳密な方針を作りました。この方針によって、研究に参加している家族が研究チ
ームから適宜報告を受けられることを保証しています。
我々は、研究者に対して、彼らのWSに関する研究内容を基準にして医学的顧問
委員会へ参加してもらうように依頼します。可能な限りWSAの活動を助けてもらうよ
うに頼みます。医学的顧問委員会には非公式の会長がいますが、WSA の後援を受け、
WSAの管理下にあります。
WSAは、研究者に対してWSA会員の名簿を公開する事はありません。WSAは、認 められた研究に関して研究者側の費用で彼らの資料や配布物等を会員に送付するだけ です。
WSFは、WSA とは直接何の関係もありませんが、WSFの役員全員は、WSAの会員 であり、すばらしい関係を持っています。WSFの仕事が軌道にのれば、我々と共同で WSAのメンバーに直接貢献できるプロジェクトを実施し、WSを持った人々の生活を向 上させるというWSAの使命を達成できるような活動を推進できると信じています。
全国大会の開催には特別の基金を作って、いろいろな財団や企業から寄付を募 ります。前回の全国大会の予算は、$110,000 でした。$25,000 を WSA が支出し、残 りを寄付や参加費用等でまかないました。
WS研究に対する方針(研究対応方針書)
研究申込書は WSA 研究委員会と、指定された医学あるいは専門家アドバイザリ
ーボードによって審査される。返答は30日以内に返される。30日以内に返答がな
ければ受理されたとみなす。
研究者は、WSA本部に対して、プロジェクト開始から6ヶ月たった時点で進捗
報告を、また、12ヶ月経過する前に最終報告を、書面で提出することに同意しなけ
ればいけない。さらに、研究者は、12ヶ月以内に、調査に参加した個人に対して、
要約を書面で提供する事にも同意しなければいけない。完了までに12ヶ月以上を必
要とする長期研究については、研究者からの要請と WSAの承認があればこの要望事項
を延長できる。この要望事項のどれかひとつでも満足させられない場合は、それ以降
の申し込みを拒否される。
WSA は 特定の研究に関して費用を請求する権利を保有する。その費用は、会員 へ質問票を送るための郵送費用等である。