口唇小帯付着異常の治療



上唇の口唇小帯付着異常の手術を受けた女の子のお母さんから、その時の状況を教えていただきました。口唇小帯の異常については資料番号3−6−05をご覧ください。

(2007年1月)

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口唇小帯は、3歳児検診の時にすでに言われていました。

その後、5歳の時に虫歯治療でお世話になったかかりつけの歯科医の先生に相談したところ、「成長と共に小さくなる場合も多いので、もう少し様子をみましょう。」と言っていただき、そのままにしていました。その後、レントゲンで、数本永久歯が欠損していることが分かり、矯正歯科にも通うようにもなります。

矯正歯科の先生と、かかりつけ歯科医の先生との相談の結果、8歳3ヶ月で口唇小帯の切開を決めました。手術(処置)は、かかりつけの開業医で、していただきました。まず、部分麻酔をし、切開し、3針縫いました。麻酔を打ち、切開、縫合し、修了まで30〜40分ほどでした。次の日に、消毒に行きました。5日後に、抜糸。これで、処置は完了です。処置した日に、痛み止めと、口腔内をきれいに保つために、うがい薬が処方されました。

抜糸までの5日間は、傷口に触ると痛いので、柔らかいものを食べていましたが、特別な食事を用意したわけではありませんでした。子供ですので、刺激物も食べませんので、あまり食事に関しては、苦労していません。

最近、この治療のことを歯科医に聞く機会がありました。その時に、口唇小帯の一般的な処置の方法についていろいろ教えてくださいました。

先生の説明によると、この処置は、一般的には切開するので、たいてい口腔外科で処置することが多く、処置の年齢も、担当の先生の判断によるが、今は早い時期に切開をするように勧めることがほとんど。理由として、永久歯に影響(前歯が開く)する場合が多く、乳歯のうちに処置を勧めるようです。けれども、方法や時期については、あまり小さい(じっとしていられない年齢)と麻酔の事(全身か部分か)もあるので、よく担当医と相談されてから処置してもらわれた方が良いのでは?と言われました。

娘の場合、奥歯が欠損しているということで、歯の矯正をする事が決まっていましたので、前歯の永久歯が生え変わってから、処置を受けました。歯科医にも慣れ、じっとしていられる年齢になっていたので、開業医で処置してもらえたのだと思います。もし、切開が遅れることで、前歯が開き、そのために矯正をしなくてはならない事を考えると、費用的にも本人に与える苦痛や負担も、早い時期(良いと言われる時期)に処置してもらわれることをお薦めします。



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