Ursula Bellugi, Zona Lai, Roseann Bisighini, Wendy Jones, Ed Klima,
Liz Lichtenberg, Cindi Cassady, Michael Chiles, Stefan Grafstein, Victoria Campillo
"Heart to Heart" by WSA Volume14 Number 3 - December 1997 Page 4-5
ウイリアムス症候群の一貫性と多様性の例として、Jones, Hickok, Rossen, Bellugi
らの最近の論文(1997)からの図を掲載します。この図は、言語(語彙調査)・立体の形状を書
き写すという空間認知機能・顔の識別(顔の区別)という重要な三つの認知分野の発達度合い
を示しています。この3つの分野で、曲線の開始点・終了点・傾きがすべて違っていること
に気が付きます。つまり軌跡(空間認識は最低位で一定、言語は開始時点は低いけれども加
齢とともに急速に上昇、顔の識別は早期から非常に高い)が3つとも異なっています。同時
に、個別のデータを見た場合に、各分野の同年齢のウイリアムス症候群の人の中で大きなば
らつきがあることも見て取れます。我々は、あるレベル(認知能力)の変化と別のレベル(脳
や遺伝子)の変化を結び付けようとしています。
(注1):資料番号6−1−02を見て下さい。
(1998年4月)