障害がないウィリアムズ症候群のpoint-light-walker処理:脳磁図による研究



point-light-walker(PLW)については、資料番号3-9-76を参照してください。

(2009年5月)

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Intact point-light walker processing in Williams syndrome: a magnetoencephalography study.

平井 真洋, 中村 みほ, 金桶吉起, 柿木 隆介
岡崎国立共同研究機構 生理学研究所 統合生理研究施設. hirai@nips.ac.jp
Neuroreport. 2009 Feb 18;20(3):267-72.

ウィリアムズ症候群は希少遺伝子病であり重度の空間認知障害がある。いくつかの行動研究の結果、ウィリアムズ症候群のこどもでも成人でもpoint-light-walker(PLW)に関する認知は無傷であることが示されている。しかし、ウィリアムズ症候群の成人に関して、PLWの基盤となる神経反応は完全には研究されていない。本研究では脳磁図を用いてウィリアムズ症候群成人の研究を行った。我々はPLW認知に関連する神経磁気反応を検出する新たな実験手法を導入し、正常な成人との反応の違いを評価した。神経磁気反応の最大振幅と遅延時間は正常な成人の平均値の2標準偏差以内に入っていた。



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