空間視能力を改善する方法について



デラウェア大学(University of Delaware)心理学科で、ウィリアムズ症候群の空間視 能力について研究しているランダウ博士に、ウィリアムズ症候群の子供の空間視能力を改 善する方法があるかどうか問い合わせたところ、下記のような回答を頂きました。

「今は、空間視能力の問題を探索しているところで正確な現象や原因がつかめていな いため、その問題を改善する方法もわからない」というのが要旨でした。今後の研究の成 果に期待しましょう。ランダウ博士の研究成果は資料 3−9−20を参照してください。

(1999年6月)

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空間視に関するあなたの質問について:現在行っている研究は、ウィリアムズ症候群 の人の空間視能力はどの面が弱く、保存されている他の面があるのかを発見するようにデ ザインされています。心理学会の論文でご覧になったように、我々は(他の人と同様)ウ ィリアムズ症候群の人達がブロック積み(block construction)と呼ばれている課題に問題 があることを記述しています。我々はウィリアムズ症候群の人達にとってなぜこの課題が 難しいのか、その理由を正確に理解していません。しかし、個々のブロックを正確に特定 することが困難である事と、さらにそれらの空間的位置関係を理解し復元する事にも困難 がある事の2つが同時に起こっているのではないかと考えています。またこの研究からは、 ウィリアムズ症候群の子供達が迷路(way-finding)のような空間視課題は、他の子供達と同 じ位に得意である事を見つけました。物体認識などのその他の能力については未だ研究を 行っていませんが、それらの機能はこの病気では損なわれていないだろうと考えています。 私見ですが、ウィリアムズ症候群の空間視障害の状況を評価するためには、弱点同様長所 も理解する必要があると考えています。

残念ながら、空間視課題における問題点の原因をよく理解していないため、この能力 を改善する為の方法を述べる事はできません。これに関する提案を載せたホームページに ついては情報がありません。しかし、(あなたもご存知の様に)ウィリアムズ症候群協会は 大変良いホームページを持っています。このホームページを定期的に訪れて、そこに掲載 されている資料を見ることを勧めます。また、私はあなたからのメールを保存しておき、 何か情報が手に入ったらお伝えします。

お役に立てなてごめんなさい。

バーバラ・ランダウ(Barbara Landau)

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