ウィリアムズ症候群の子どもを持つ両親のためのハンドブック



チームを作る

このハンドブックはWSAのニュースレター "Heart to Heart" に掲載されていました。資 料番号2−1−22の後続の資料です。

(2000年6月作成)(2001年3月修正)

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WS PARENT HANDBOOK

BUILDING A TEAM

By Barbara Scheiber
"Heart to Heart" Volume 16 Number 4, December 1999, Page 5-11

9ヶ月になったベンジャミン(Benjamin)は早期教育(Early Intervention)プログラムに 参加しています。まだ顕在化していないものも含めて発達遅滞に対応する特別な療育を毎 週自宅で受けています。理学療法士は彼と遊びながら、徐々に運動機能を発達させる活動 に引き込んでいきます。手足を伸ばし、姿勢を変え、動きを追いたくなるようなおもちゃ を使い、両方の手を使わせ、身体の中心軸を横切らせることなどが含まれています。言語 療法士は会話を構成する要素としての音をまねるように促します。

5才のピーター(Peter)は毎週2時間作業療法士といっしょに彼の「空間認知能力」を 向上させるためにスケートボードで障害物を置いたコースを通りぬけることを始めいろい ろな運動をしています。「空間認知能力向上」とは、彼がつまずいたり転んだりしなくなる こと、物にぶつかる回数をへらすことを意味しています。

6才のミッシェル(Michelle)は学校で理学療法士の訓練を受けています。平均台の上を 歩き、大きなボールをつき、ジャンプすることを覚え、それ以外にも彼女の課題になって いる運動の練習をしています。

8年生のジョン(John)は週に一度言語療法士に来てもらって、会話の始めかた、一つの 話題を話しつづけること、他の子どもと言葉のやり取りを行うきっかけをさがすことなど の訓練を受けています。

雷に関係することが怖くてしかたがない4年生のアリソン(Allison)は、リラクゼーショ ンテープを聞きながら恐ろしい時間をやり過ごす練習をしています。これはアリソンの恐 怖を静めるために心理療法士が彼女の母親に勧めた方法のひとつです。

これらの子どもたちはウィリアムズ症候群を持っているためさまざまな障害がありますが、 全員に特定の療育が役に立っています。これらの事例は、変化に富んだウィリアムズ 症候群の人達に何が役に立つかを示しています。ウィリアムズ症候群協会によって最近行 われたウィリアムズ症候群の家族への調査によると、100%の家族が言語療法を受けていま した。作業療法(Occupational Therapy:OT)は87%、理学療法(Physical Therapy:PT) は71%です。これらのサービスを提供している専門家達、すなわち開業医・心理療法士・ 学校の教師・栄養士・音楽療法士等がチームを組んで、子どもたちが健康を維持し、活力 を持ち、自信に満ち、人生を楽しめるように手助けをしています。

サポートチームへ出される要望にはウィリアムズ症候群の多面性が反映されています。程度 の違いはあるにしても、この症候群は身体面・精神面・感情面・社会面の発達に影響を与 えます。この10年ほどの間に、このようなジグソーパズルのさまざまな部品への対処方 法が大きな進歩をとげました。以前に比べればはるかに効果が期待できる努力方法を私たちは 手に入れました。生まれた後できるだけ早く始めれば効果が高いことを知りました。早期診断は、 以前には利用できなかったような早期療育の道を開き、よい結果につながります。

「目安:マイルストーン」の達成
医療チームのメンバー
サービスを見つける場所
あなたがチームの中心人物
会話と言語
幼児期
摂食障害
いくつかの提案
聴覚処理
注意力不足に対処する
単語を思い出す
教室における修正
身体発達
定期的スクリーニングの価値
赤ちゃんや小さな子どもを助ける
あなたにもできる簡単なこと
大きな子どもや成人に必要なこと
常に注意しよう
健康でいることは家族全員の課題
日常生活のスキルを学ぶ
作業療法(Occupation Therapy:OT)
感覚を磨く
3つの基本的感覚
特定の援助の必要性
感覚器への刺激提供(A "Sensory Diet")
成功体験
活動の事例