ウウィリアムズ症候群児のコミュニケーション特性



資料番号(4-2-284-2-354-2-36)などの一連の報告と関連があると思われます。

(2011年2月)

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浅田晃佑(京都大学大学院文学研究科・日本学術振興会)
実験発達心理学ワークショップ2010
第21回日本発達心理学会自主ラウンドテーブル 予稿集
2010年(平成22年)3月27日(土) 13:00〜15:00 神戸国際会議場
予稿集へのリンク

ウィリアムズ症候群(WS)患者は、積極的に人と関わるという特徴を持つが、その一方で、日常生活で意思疎通に困難を抱えるという報告がなされている。本発表では、WS児のコミュニケーションを語用論的観点から分析した研究を発表する。実験1では、相手の誤解を訂正することができるかを検討した。その結果、WS児は全体としてはよく話すものの、相手が言語応答により誤解を示した際それを訂正するような発話は健常児よりも少なかった。実験2では、相手の注意に合わせてコミュニケーションできるかを検討した。その結果、健常児では相手の注意が自分に向いている時よりも向いていない時によく発話するのに対して、WS児では逆の傾向が見られた。まとめると、WS児は、発話量から考えられる人との関わりの量には問題ないものの、相手と自分の考えを共有しようという試みは相対的に少なく、そういった能力や動機に問題を抱える可能性が考えられる。以上の点がWS児のコミュニケーション障害に関わっている可能性を議論する。



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