特例子会社で勤続15年



息子は2008年の4月に鉄道グループ会社の特例子会社に就職しました。それからの経緯は「特例子会社に就職」や「特例子会社で働く」を参照してください。

今年の4月で働き始めて15年になり、会社から勤続15年の表彰を受けました。「仕事にはもう飽きた」とか、「友達が働いている別の会社で働きたい」とか言うこともありますが、仕事や会社そのものに悪い感情は持っていないようです。

仕事の内容は変わっていません。職場が増え、事業所(出勤する場所。ここから職場に向かいます)も増えたので、2年毎くらいにいろいろな事業所への異動があります。異動すると出勤経路が変わり、バス・モノレール・電車等を乗り継いで通っています。

給料は東京都の最低賃金に連動していますので、今は時給が1,072円です。実働6時間で、1日で6,432円、1か月の稼働を22日とすると、141,504円が1か月の給料になります。そこから厚生年金、健康保険、失業保険などを引かれ、それ以外に会社が運用する積立年金の掛け金なども払います。普通の月は所得税を引かれませんが、休日が少ない月や、通勤手当が振り込まれる月には数百円レベルで所得税が付加されることがあります。納税をして国に貢献しているとも思えるので、ちょっとだけうれしく感じます。兄が結婚して、甥っ子が生まれたときには、自分の給料からお祝いを出しています。

現在グループホームに暮らしていて、そこから会社に通っています。グループホームの前は通勤寮に入っていたので、自宅を出てからほぼ6年が経ちました。このあたりの顛末は「自立への一歩:通勤寮に入る」、「自立への一歩:通勤寮で暮らす」、「自立への一歩:グループホームを探す」、「自立へ:グループホームに入る」をご覧ください。

余暇については相変わらずですが、グループホームに友達も出来て、一緒に買い物や食事に出かけています。アイドルの写真集発売記念のサイン会などにも一人で出かけて行きます。

コロナ禍では、会社が1か月休みになったり、グループホームが一時閉鎖になって自宅から通勤したりと、いろいろなことがありました。ワクチンは複数回打ちました。今の会社はとても福祉がしっかりしていて、ワクチンを打つときは、当日と翌日は副作用がでるかもしれないので自宅待機とし、簡単なレポートを書くことで出勤扱いにしてくれます。しかし残念ながら、コロナにかかってしまい、1週間自宅の2階に閉じ込められた隔離生活も送りました。幸い熱と咳が2日程度続いただけで、症状は軽い方だったのは幸いでした。

今後も、いろいろなことがあると思いますが。まずは40歳まで元気で働き続けること目標にすると約束しました。

(2023年4月。杉本雅彦)



目次に戻る